お彼岸


彼願(ひがん)とは、念仏の教えをいただいたものが、いのち終えて生まれていくさとりの世界。
仏となった懐(なつ)かしい方々がおられる、阿弥陀如来の西方浄土のことである。
 善導大師(ぜんどうだいし)はお示しになる。


   西の岸の上に人ありて喚(よ)ばひていはく
    なんち一心正念(いっしんしょうねん)にしてただちに来れ
    われよくなんちを護らん



阿弥陀如来は、「必ず救う、われにまかせよ」と、西の岸よりよびかけておられる。
如来のよび声は、南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)の名号となって、今この私に届いている。
 如来に抱かれ、先に浄土へ生まれた方々に導かれて、彼岸へと続くただ一つの道、念仏の道を歩むのである。

                                            拝読 浄土真宗のみ教え より
ホーム