拝読浄土真宗のみ教え

お 盆


       亡くなられた先人たちのご恩に対し、あらためて思いを寄せるのがお盆である。
       親鸞聖人は仰せになる。



         願土(がんど)にいたればすみやかに
       無上涅槃(むじょうねはん)を証(しょう)してぞ
       すなはち大悲(だいひ)をおこすなり
       これを回向(え
こう)となづけたり



     浄土(じょうど)へと往生(おうじょう)した人は、
    如来(にょらい)の願力(がんりき)によってすみやかにさとりをひらき、
    大いなる慈悲(じひ)の心をおこす。
    迷いのこの世に還り来たり、私たちを真実の道へ導こうと常にはたらかせるのである。
  
     仏の国に往(い)き生まれていった懐かしい人たち。
    仏のはたらきとなって、いつも私とともにあり、私をみまもっていてくださる。
    このお盆を縁として、すでに仏となられた方々のご恩をよろこび念仏申すばかりである。